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1998年度 授業計画
本科では以下の内容について学習する。
春期(四月〜八月)は通訳入門と逐次通訳について、秋期(十月〜二月)は逐次通訳の後半から開始し、同時通訳と放送時差通訳について指導する予定である。
前期
T.通訳入門(四月〜五月)
(1)通訳の原理
通訳の前提となる言語能力と知識
情報伝達のプロセス
(2)基礎訓練の方法
区切り聞き
パラフレーズ、
シャドーイング
スラッシュ・リーディング
リテンション
リプロダクション
(3)事前準備の方法
参考書、入門書による概念的理解
パソコンによる用語集の作成
インターネット検索
図書館の利用
資料の読み込みとメモ作り
U.逐次通訳(六月〜八月)
(1)短文逐次通訳
ノートをとらずに聞いて理解する
ボトムアップ式理解
迅速な反応
(2)長文逐次通訳
要旨をまとめる
トップダウン式理解
談話の構造とリンクをとらえる
数字、固有名詞の処理
ノート(原理・構造明示・省力化の工夫)
(3)サイトラ逐次通訳
順送りの訳しかた
文構造の変換
漢語直訳調の回避
(4)逐次通訳の完成
アイコンタクト
スピーチパフォーマンス
発音と発声
後期
T.逐次通訳(十月〜十一月)
前期の復習とブラッシュアップ
U.同時通訳(十二月〜一月)
(1)原稿付き同時通訳
原稿読み上げ型スピーチへの対応
とつぜん原稿から離れた場合
(2)原稿なし同時通訳
原発言との距離感
未完成文をなくす
(3)同時通訳の完成
ブース内でのパートナーとの協力
雑音を入れない気配り
マイクの使い方
便利な小道具
V.放送時差通訳
(1)要約翻訳
中国語と日本語の分速
情報の取捨選択
ボイスオーバーの要領
画面と音声の一致
聞きやすい声と速度
W.模擬会議実習